シルエット画像・シルエット動画像からの人体姿勢推定

[English], 研究インデックス, 美濃研究室, www.kameda-lab.org 2002/10/19

概要

単眼視カメラを用いて人体姿勢推定を行う研究は、 1991年から1997年にかけて行われた。我々のアプローチの特徴は、 画像理解の分野で当時まだほとんど使われていなかった 「完全な三次元人体関節モデル」を導入することで、 姿勢推定問題を関節角度探索問題と捉えるところにあった。
それまでの先行研究では画像処理時に色やエッジに注目して楕円抽出やリボン抽出を 行い、それを人体のパーツとみなして姿勢を推定する方法が提案されていた。 それに対して、我々は、 人体姿勢推定に有効なのは画像処理手法の選択や改善ではなく、 モデルベースドビジョンであることを提唱したのである。

シルエット画像からの人体の姿勢推定法

正確な三次元人体関節モデルを用意することで、 最低限の画像処理による特徴抽出でも 人体の動作推定がが可能であることを我々は示した。 ここで用いている特徴抽出量は、 単眼視カメラ上での人体のシルエットとモデルとの領域の排他的論理和であり、 これは比較的簡易な画像演算によって求めることができる。 本方式の難点としては、隠蔽が多い姿勢の場合、正しい解を得ることが 困難であることが挙げられる。

シルエット動画像からの人体の動作推定法

3D motion estimation 1枚のシルエット画像からの人体姿勢推定法では、 手足の自己隠蔽などが発生すると、完全な姿勢推定を行うことが困難であった。 そこで、シルエット動画像を用い、各体節に慣性モーメントを導入することで、 運動中に観測される一時的な隠蔽にも対応できる手法を提案した。 本手法では、人間の運動に関する知識(歩行時に右手が出れば左足が出る等)は 一切導入されていない。

発表文献

から適宜適切なものをご参照ください。

メンバー

代表:
池田克夫・美濃導彦

主要研究メンバ:
亀田能成(1991-1997)


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