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モデルを用いた人体の動作推定法 --- 慣性の導入 Previous: はじめに


マッチング処理

本節では、使用する人体モデルとマッチング処理について簡単に説明する。

使用する人体モデルは15個の剛体部品から構成され、それらは木構造状に繋が っている。隣接する剛体部品間には一軸から三軸までの関節が存在し、全ての 関節角度が決定されれば、人体モデルの姿勢は一意に定まる。

マッチング処理は、モデル木構造のルート部品からリーフ部品に向けて木構造 を辿りながら、一度に一箇所の関節角度を決定していく。各関節角度の決定に 際しては、当該剛体部品の画像平面上への投影領域と、そのフレームのシルエ ット領域との重畳関係を調べる。各関節には取り得る角度の上限・下限が存在 するので、その可動範囲内すべてについて重畳関係を評価すればよいことにな るが、これでは計算量が膨大になる。そこで、筆者らは慣性を利用して取り得 る関節角度の範囲を限定する方法を提案した[1]。これによって、 人体モデルを利用する場合、理論上同一計算量で関節角度の推定精度が 倍向上した。

しかし、この方法では、狭められた関節角度の可動範囲内で同一のマッチング 評価値が連続する場合、関節角度はその範囲内の任意の値を採り得る。この曖 昧性を解消するための方法について、本稿で考察する。



Yoshinari Kameda
1997年04月04日 (金) 10時45分47秒 JST